COLUMN

ゴムの製造現場 ~始まりは工場から~

2021/10/29

こんにちは、buntaro®です。

10月入社の神戸っ子が今回のコラムを担当します。よろしくお願いします。

ここ最近ぐっと気温が下がってきてますので皆さん体調には気を付けて下さいね。
今回はそんな寒さも吹き飛ばす熱き男達の仕事場、ゴム工場の作業風景をお見せしたいと思います。
ゴムが完成するまでには多くの工程を経るのですがまずは原料を練り合わせる工程から。



ニーダーと呼ばれるこちらの大きな機械で原料を練っていきます。
まずEVA樹脂と合成ゴムを熱と圧力で撹拌していきます。と簡単に書いていますがEVA樹脂も合成ゴムもそれぞれ数十種類ありその組み合わせに加え、作る製品ごとに分量も変わります。

少しでも分量を間違えると理想の製品にはなりません。さらにこの二つの原料が混ざりやすくなるよう充填剤も合わせていきます。

もちろんこの充填剤も二つの原料が何か、分量はいくらかによって変えていきます。そうです、組み合わせはもう無限大。試行錯誤の回数は・・・想像を絶します。

少し話は逸れましたが、しっかり混ざり合っていないと最終製品に大きな影響を与えてしまうとても責任重大なポジションです。

ちなみにしっかり混ざり合ったかは職人さんの目視ということで、、、凄すぎます。

 



続いてはしっかり撹拌されたゴムを伸ばしながら熱に反応する発泡剤を混ぜ込む工程に。
この発泡剤がゴムの中に気泡を作り出す重要な役割を担います。そうです、AIR rubber!もちろん原料によって発泡剤の種類も分量も変わります。
ゴムが伸ばされ発泡剤がしっかり混ざり合ったらゴムを担いで運べる大きさにカットし別のロールへと運んでいきます。
お伝え忘れていましたが撹拌時点でのゴムの温度はマテリアルごとに異なりますが最高150℃にまで達し、この時点でも90℃あります。そのゴムと軍手一つで格闘し続ける職人さん、本当に尊敬します。



工程からは脱線しますが、カットされたゴムを見せてくれました。撹拌されたばかりの熱々のゴムに触れられるのはかなりレアとのこと。
今回はここまで。次回はプレス機で限界まで圧縮されたゴムが解放されて出てくる姿をお見せ出来ると思います。次回もお楽しみに!